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2026.6.2
【第11章 怪我と顎関節症——長い闘い】全16章

「やめる勇気」と「続ける力」。 この二つは、スポーツだけでなく、人生そのものを支える大切な軸だと、私は40年近くの挑戦の中で学んできました。

これは、特別な才能の物語ではありません。「動けば道は開ける」 というシンプルな真実を信じて歩んできた記録です。

もしあなたが今、何かを始めたい、続けるか迷っている、やめるべきか悩んでいる、もう一度挑戦したい そんな気持ちを抱えているなら、 この物語が少しでも背中を押せたら嬉しく思います。

 

 

店舗業務やレースから少し距離を置きつつも、ジョギングだけは続けていました。 ある日、近所の山中をクロスカントリーのように走っていたとき、木の根を踏んで足首をひねりました。 「パキッ」という音が聞こえた気がしましたが、そのまま山中3km、町中3kmを足を引きずりながら帰宅しました。

病院ではあっさりと 「うん、折れてるね」 と告げられました。

ところが、その1週間後、今度は突然、口がほとんど開かなくなりました。

同じ整形外科では 「よく分からないけど、そのうち治るでしょう」 と言われ、総合病院の口腔外科でも 「足を折ったストレスで歯を食いしばっているのかもしれません。治療法はないので、痛み止めで耐えるしかないですね」 と言われるだけでした。

当時はまだ「顎関節症」という言葉が一般的ではなかったのかもしれません。

数年後、NHKの番組で 「若い女性に増えている顎関節症」 という特集を見て、 「これだ」 とようやく自分の症状の名前が分かりました。

しかし治療法はほとんどなく、顎からくる肩こりと頭痛で首も回らず、常に涙目になるような状態が続きました。

たまにジョギングをすると、その間だけは痛みを忘れられるものの、 その後は肩こりが悪化する—— そんな悪循環を繰り返していました。

その後、ジョギングのモチベーションUPのため、 「二度と行かない」と誓った(?)富士登山マラソンに3年連続でチャレンジしましたが、 1年目は八合5勺、2年目は八合目、3年目は五合目で制限時間となり、 年々体力の低下を身にしみて感じる結果となりました。

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